なぜ今、自作PCなのか

今回は、最近気になったけど考えてみると難しい話題について書いてみようかなと思います。

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自作PCというコンテンツに初めて触れてから3年が経ちました。どうも自作PC初級者のどーにゃです。

私はよく自作PCを他人に勧めます。これは「自分で組み上げたPCがちゃんと動いて使える」という感動を今でも忘れられないからなのですが、単純なメリット・デメリットを考えた時に「あえて今自作PCを組む理由」が見えなくなってきたので、忘備録的な意味も込めて記事にしたいと思います。

価格面で自作とBTOを比べてみる

まず最初に。私のもとに「初めて自作PC組みたいんだけど」と言って相談を持ち掛けてくる方の大半は「PCゲームをやりたい」という方です。その上で選択肢に入ってくるのが自作かBTOです。

この2つで比較したときに、一般的に「ゲームをしたい」という人に必要であるだろうスペックで価格はどうなるんだろうかと思って計算してみました。BTO側にはドスパラさんの一番売れ筋のモデル「GALLERIA XV」を参考にしています。自作側は自作PC初級者の私が独断と偏見で「これぐらいあればその辺のタイトルならちゃんとできるべ」という構成を載せてあります。

  BTO 自作PC
OS Windows10 Home 64bit Windows10 Home 64bit
セキュリティ バカフィー12ヵ月

Windows Defender(OS標準)

CPU intel Core i7-8700 intel Core i5-8400
CPUファン DEEPCOOL製空冷クーラー 虎徹 MarkⅡ
VGA NVIDIA GeForce GTX1070Ti 8GB Palit GTX1070Ti 8GB ドスパラ専売モデル
電源 DELTA製 500W 静音電源(80PLUS BRONZE) ANTEC NeoECO Gold NE550G
メモリ DDR4-2666 4GB*2 CMK16GX4M2A2133C13(8GB*2)
SSD 720GB SSD SANDISK Ultla 1TB
HDD 2TB HDD DT01ACA200(2TB)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ GH24NSD1 BL BLH
M/B ASUS製マザーボード ASRock Z370 Extreme4
キーボード 付属 Logicool K840
マウス 付属 Logicool G300s
ケース GALLERIA専用KTケース ANTEC P7 Silent
     
価格 183578 179184

一応同じぐらいの価格帯・スペックに収まるように調整はしてみましたが、オーバースペックなところは削って、足りないところは盛ってあります。自作側の価格は価格.comの2018/8/24現在での最安値で書いてありますので、割引とかが適用される場合はもっと安くなるかなと思います。

どちらのモデルもディスプレイは別なのでここにプラス1万円程度は見込んでおいた方がいいですね。

さて、単純に値段に焦点を当ててみると最終的にかかる金額自体は工具や細かい消耗品等を含めたとしても自作PCのが安くなる(当然スペックが違うので単純比較はできないですが)傾向があります。ただ、「PCについてある程度学ぶ気がない」「自分でPCを組み立て&初期準備する手間が省ける」「カスタマーサポートがトータルで受けられる」「地方に住んでいて近くにショップがない」という方で「とにかく面倒だから金は出すからPC欲しい」って人はBTOのが安上がりに感じるのかもしれませんね。

個人的にはBTOのが少し割高かな?と思います。各パーツの品質を考えるとBTOの方は不安がぬぐえないですし、これならよほど地方に住んでいない方はショップに行って相談した方がいいんじゃないかなと思いますね。最近はショップが組んでくれるサービスもありますし。

ただし、このポイントの問題は「自作PCのリテラシーがどの程度あるか」によって大きく左右されるところです。要するに、「これぐらいあれば大丈夫」のラインの判断ができない方がこういう相談をしてくるわけですから、そもそも「調べる気がない」「調べてもよくわからない」という方がほとんどなわけです。だから「賢く組めば、BTOより安価でバランスのいい自作PCが組めるが、それができない場合はBTOの方がいい場合も出てくる」というのが個人的な結論です。

ハードル面で比べてみる

そういった意味で、自作PCのハードル的な観点からみてみましょう。

私が「自作PCを始めるうえで一番重要なことは何ですか?」と聞かれたらほぼ必ず答えることは、「Googleで適切に検索をして適切な情報を選別できる能力」です。これができない人がほぼ大半です。

ぶっちゃけ、「PCを組み立てる」というハードルを越えられない方はそんなにいないと思うのです。組み立て動画なんて山ほどありますし、ネット上にも丁寧に解説されている方がたくさんいます。私が本当に難しいなと感じていることは、その先。「組み立てたPCをちゃんと使えるようにする」フェーズです。

BIOS行って、Windowsをインストールして、動作確認をして、必要なソフトを入れて、設定をして・・・。それらすべてを初めて自作やる人がやろうと思ったらGoogle先生と友達にならないとかなり辛い。トラブルシューティングができる人じゃないと難しいポイントです。

ぶっちゃけ、ちゃんと手順通りに組んで変なことしなければトラブルが起きることはめったにありません。めったにね。でも、たまーに起きてしまうことがあるんです。そういったときにきちんと対処できるか。そういった面も重要になってきます。

ここまで読んで、「めんどくさそうだな」と思った人はBTOでいいんじゃないでしょうかね。それも込めて楽しそうだと思えば自作PCはいい趣味になります。

身につくスキル、得られるもの

これは自作PCならではのことではありますが、身につくスキルが段違いにあります。

まず、そもそもどのパーツがどんな機能を果たしていて、それがどこにあるかわかります。地図がわかるわけですね。

それがわかればパーツ単位でのアップグレードもできますし、故障等のトラブルシューティングもできるようになります。当然、学ぶ気概があればのお話ですが。

そうすれば、ランニングコストの観点からみるとコストを抑えられます。当然のめり込んで散財をしてしまう方もいらっしゃるでしょうがそこは自己責任で。

また、規格が理解できるようになります。これはこういったもので・・・というのが体感的にわかるのはいいポイントかなと思います。

結局のところ、何をとるか

結局これです。あなたは何をしたいのですか?

「ゲームがしたい」という目的ならば、BTOだろうが自作PCだろうが好きな方を選べばいい。

「自作は面倒」というならば、金さえ出せば何もしなくても動くBTOを買えばいい。

「自作は面白そうだけど動かす自信はない」というならば、一回自作でPCを組むイメージをしながら調べたりパーツショップに行って見積もり(無料でしてくれます)をしてもらったりする。

「自作は面白そう、組む自信もある」ようこそ沼へ。

「グラボ欲しい(∀`*ゞ)エヘヘ」お前は引っ込んでろ。

「液体窒素触ってみたい(・ω・)」お前も帰れ。

所詮、BTOと自作なんて言うのは単なる手段にすぎません。「あなたがPCを欲する理由は何ですか?」が一番大事なポイントだと思います。

個人的に自作をしていてよかったなと思うポイントは、何よりも新しい形のモノづくりを楽しめるところ、頭を使えばコストと性能のバランスの取れた構成を考えられるようになること(判断ラインが身につく)、その先につながるものがたくさんあること(OCしたり、NAS組んだり)。

逆によくなかったポイントを書こうとしましたが、ごめんなさいなかったです。

単純なモノづくりの楽しさ。動いた時の感動。こういったことももちろんあるのですが、もう少し現実的に考えてみたらこうなったというお話でした。

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