熱伝導率14.3W/m-kを誇るThermalrightの新グリス、TFXを速攻テスト

こんにちは。死の淵から舞い戻ってきたどーにゃです。今回は新発売の高性能グリスのテスト記事です。

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※今回は株式会社ディラック様よりサンプルを提供いただきました。ありがとうございます。

グリスのレビューというのは初めてですね。緊張します。

公式リリースのページはこちら↓

TFX - 欲しいPC DIYパーツを世界から-株式会社ディラック ( Dirac )

TFXと同じくThermalright社製のTF8というグリスの愛用者である私。TF8は常温環境での熱伝導率が高く、極冷時のクラック(グリス割れ)もなく、なおかつ塗りやすいという特徴を持っており、お気に入りのグリスでした。昨年のOC世界大会でも非常に重宝しました。

ちなみにTF8のページはこちら↓

TF6/TF8 - 欲しいPC DIYパーツを世界から-株式会社ディラック ( Dirac )

そんなTF8の進化版が発売されるという情報を2月頭にあった「なんばDIY祭り」で聞きつけ、額を泥水にこすりつけてディラックさんに懇願したところ、慈悲深い心でサンプルを手配していただける運びになりました。本当にありがとうございます。

簡単にスペックをおさらい

製品名 TFX Thermal Paste 2g TFX Thermal Paste 6.2g
製品型番 TFX 2g TFX 6.2g
JANコード 0814256001571 0814256001588
容量 2g 6.2g
熱伝導率 14.3W/m-k
サーマルインピーダンス <0.0028(℃-cm2/w)
使用可能温度範囲 -250 ~ 300℃
付属品 グリス本体、塗付用スプレッダー
パッケージサイズ (D)11.5cm x (W)18.9cm x (H)2cm
パッケージ重量 34g 40g
備考 製品の仕様は予告なく変更される場合がございます。

リリースページからほぼそのまま引っ張ってきているので間違いはないと思います。ポイントを数点解説してみましょう。

容量別の2種類がラインナップ

年に数回使うか使わない程度の方向けの2g、逆に湯水のごとくグリスを使用する怖い人向けの6.2gがラインナップされています。大容量モデルはTF8よりも0.4gほど増量されています。できればさらにヘビーユーザー用の12.8gのパッケージなんかも用意していただけるとな、なんて思ったり。TF8にはあるんですよね。グリス代って結構バカにならないので。

-250℃まで対応。この意味が・・・わかるな?

私が・・・というより、極冷OCをやる方がグリスを買うときに真っ先に気にするポイントはここです。液体窒素冷却の環境下では、普通のグリスだとクラック(グリスのひび割れ)が起きてしまい、うまくパフォーマンスを引き出すことができず、最悪の場合故障の原因にもなります。そのため、少なくとも公称で―196℃以下の温度に対応している必要があります。

そうなるとかなり使用できるグリスの数が限られるのですが、このTFXは難なくこの基準をクリアしてくれています。安心して液体窒素をダバァできますね。

高い熱伝導率。常温でのテストにも最適

14.3W/m-kというのはなかなか他では見ることのできない熱伝導率です。最近は液体金属を使用される方も多いですが、グリスの方が好みだという方、液体金属を使用することに抵抗がある方、そもそも液体金属を使えない場所にグリスを使いたい方からしたらベストバイなのでは。極冷だけではなく常温環境下でのテストでも問題なく使えるというのは好印象です。

パッケージ

パッケージ正面。全体的に特徴的な赤いパッケージが採用されています。

裏面。TF8同様、効果的なグリスの塗り方が記載されています。

スペックもしっかりと裏面に記載されています。

使ってみよう

実際に使ってみましょう。

構成

CPU:intel Core-i9 9900K

CPU Cooling:本格水冷

MB:ROG MAXIMUS XI GENE

Memory:G.Skill Trident Z Royal F4-4000C17D16GTRS

PSU:EVGA 1600T2

VGA:GALAX GT710″The Fish”

OS:Windows Server 2012R2 64bit

室温:23℃

湿度:49%

※室温、湿度はなるべく同条件にそろうように調整しましたが、あくまで参考程度とお考え下さい。

検証方法

BIOSの設定はプリセットの5GHz 24/7 Overrideプロファイルをベースに、

・LLCLevel6 → Level8

・CPU Voltage → 1.3V

・CPU Ratio → x53

・Cache Ratio → x43

・メモリはXMPⅠの設定をロード、それ以外はAuto

以上のように設定しています。

検証方法は、上記の設定でCinebench R15をCore Tempを立ち上げた状態で5回走らせてその温度変化を確認するという形で進めました。本当は細かくモニタリングして記録するべきなのですが、今回はクイックテストなので今回のような方式にしました。

グリスの塗り方・塗り心地

グリスの塗り方は、パッケージの裏面にある推奨の塗り方で塗っています。

TF8はやわらかくて塗りやすかったのですが、TFXはTF8に比べて若干ドライな感触です。正直TF8の方が柔らかく、モイスティーな感じで塗りやすかったです。

性能チェック

まずは同社製TF8から。

一番高いコアで92℃を記録しました。これでも十分高性能なグリスですが、できれば90℃は超えてほしくないところ。

次に今回ご紹介するTFXの結果。

TF8より全体的に2-3℃低い結果になっています。一番熱いコアでも89℃に抑えられています。

かなりクイックテストなのでやや強引かもしれませんが、こんなガバガバテストでも一目みればわかる程度には性能が向上していることがわかります。アイドル時の温度も抑えられていますね。

今回は9900Kを5.3GHzにオーバークロックしての検証だったのでそこそこの熱を発していましたが、アイドル時の温度も下がっているということはもっと低クロックで運用されている方でも恩恵があるのではと思います。少なくともTF8よりも常温域での性能は向上していることが確認できました。

まとめ:値段次第ではグリスとしては最高のものになる

最近は液体金属が市民権を得ていますが、前述したように液体金属を使用できない場所や場面は存在します。熱伝導グリスを使用しなければならない環境では性能面においては最高の選択肢の一つになると断言できます。

気になるのは、いったい実売がいくらになるのかということです。海外ではすでに24USD程度で売られているようですので、そこまで高すぎるっ!!!という価格にはならなさそうですが実際どうなのか。

今回は時間がなくて極冷環境下のテストができませんでした。極冷環境下ではどのような性能なのかは近いうちにチェックしたいところです。

以上、クイックテストの結果でした。

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