今更ながらX5Ⅱを改造してみた話

 

今回の記事は長いです。気合入ってるわけではなく、単純に無駄話が多いからですね。ええ。

今回のテーマは「X5Ⅱを弄っていこう!」です。俗に言う「お嫁に行けなくなる」部類の改造ですね。

本当に今更ながらの記事ですね。

なんで今更ながらこんなことするかって、先日の11/14でこのX5Ⅱが私のもとに来て1年というアニバーサリーだったんですね。なんでまあ、1年使ったしそろそろ次のステップを…でも市場にX5Ⅱ以上にまともなDAPないから何買っても劣化にしかならんな…(暴言)どうしよう…そうだ!改造しよう!(なんでやねん)って考え始めたのが発端です。

最初に言っておきますが、当然ながらみなさんがこの記事を参考にされる際は自己責任でお願いしますね。当方ではどのような責任も負いません。失敗したお前が悪い。でも、失敗から学べることってたくさんあるんやで(うるせえ)。

ネットで調べてみると思いの外やってる方は少ないようです。まあやはりプレイヤーというよりかトランスポーターとして使われる方が多いDAPではあるので必然っちゃ必然ですな。

詳しいX5Ⅱについてのレビューは割愛しますね。もう発売からだいぶ時間も経ってるので自分が改めて話す必要はないでしょう。かんたんにレビューするなら強い奴です。どれくらい強いかってビエルサの3-4-3ぐらい強いです(わかる人絶対おらんやろ)

さて、X5Ⅱですが、公式ページにダイヤグラムが記載されてますね。ちょっとみてみましょう。

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流れとしては、PCM1792でD/AConvert→OPA1652でI/VConvert→OPA1612のローパスフィルター&電圧増幅→BUF634という流れです。「I/VConvertって何?」って方向けに超雑に説明すると、I(電流)をV(電圧)に変換するってことです。昔理科でやったなあ…って感じですね。あの頃は役に立たなかったものも今になって役に立ってるなあ…と感じる今日この頃です。こいつに関しては、PCM1792が電流出力DACのためこの回路が必要なんだ、ぐらいでいいので覚えておくといつかドヤ顔できる日が来るかもしれませんよ。

「このDACは電流出力DACだからI/V変換が必要なんだよ(キリッ」

「素敵!抱いて♥」

ならない。

 

くだらん話はおいといて、とにかくこのI/VConverterを換装してやろう、ってのが今回の趣旨です。元々くっついてるのがOPA1652というチップで、今回の換装先がOPA2211になります。結構有名なチップですので聞いたことある方も多いんではないかと。実際換装されてる方もチラホラいらっしゃるようです。

 他の箇所は正直言って交換するメリットは薄い気がします。OPA1612もBUF634もそのままが無難でしょう。この辺を弄るとバランスが悪くなってしまいかえって音が悪くなってしまう可能性もあります。

ちょっと話が脱線してしまいますが、オーディオとフットボールって似てるんですよね(脱線しすぎ)。かたやバルセロナやレアル・マドリーのように豊富な資金力とブランド力にものを言わせてスター選手を買い漁り(バルセロナの場合はカンテラーノが起用されていましたが、ラキティッチなど中盤の選手を外から獲ってくるようになった時点でアウト)、ギャラクティカ(銀河系軍団)などと呼ばれるようなチームを組む(もはやチームというより圧倒的な”個”の寄せ集め)ようにオーディオをやる方もいれば、アトレティコ・マドリーのように個では不器用な選手ばかりだけどチームとして固まったら無敵、のようなオーディオをやる方もいますよね。何が言いたいかって、チームの王様が何人もいると組織として崩壊してしまう可能性がある、ということです。レアル・マドリーなんてその典型ですよね。ベイル、ベンゼマ、クソロナ(誤植じゃないよ)が互いに足を引っ張り合ってしまってるようにしか見えないのは私だけではないでしょう。同じようなことがオーディオにも起こりうるんですねえ。多段なんてやったことある方はよくわかると思います。『バランス』や『相性』ってものはどんな分野でもつきまとうものなのですよ。

だからまあ、「ただ高いパーツを使ってればいい音がする」ってのはオーディオにおいては『間違い』だということはみなさんも理解していることだと思います。全体のバランスや相性ってものがどれだけ重要かって話です。レアル・マドリーやバルセロナが4-4-2を導入したとしても前線が全く守備をしないあのメンツじゃゾーンがガバガバになってバイタル通されておしまいでしょうし(今の守備でもバイタルスカスカだけどね…)、逆にアトレティコ・マドリーが4-3-3をやったとしても…ってやってるか。むしろ強いわ。あれ?じゃあアトレティコ最強じゃね?Vやねん刊行不可避やん!(なお今シーズン不調の模様)

とまあ、一箇所だけ強くしても全部強くなるわけじゃないですし、逆もしかりです。

はい。話がそれましたので真面目にやります。

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まず、今回お嫁に行けなくなるX5Ⅱです。その代わりずっと養っていきますよ。ええ。私の嫁ですからね。

例のごとく写真が残念なのは察してください。

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まず下のネジを外します。特殊ネジなので注意。五角形の星型です。iPhoneの分解に使うドライバーで開くそうなので、秋葉原のジャンク街で買った100円の五角形星型ドライバーを使ったら難なく開きました。ジャンク街パねえ。

さて、御開帳。

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中はこんな感じ。いやー、さすがFiioって感じですね。しっかりCPUとかの部分はシールドもしてあるし、この価格帯のDAPの中では回路の出来は抜きん出てるのでは?と感じます。コンデンサーの具合を見てもらえればもうよくわかるとおもいます。実際音も良いですしね。

とりあえずバッテリー外して、と。

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ぶれてるのは気のせいですよ、気のせい。なんでも心の汚い人怖い人にはぶれてるように見えるトリック写真らしいですよ、ええ。

さて、ここから基盤取り外そうと思ったのですが、取り外せませんでした。まあこの状態でも行けるやろと判断したのでこのままやっちまいました。

実は今回が初めての表面実装チップの工作なんですよね。なのですごいドキドキしながらやってました。腕とかリアルに震えてました。

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OPA1652はコレですね。外していきます。

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外しました。

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ペタッと。

…あいだ物凄く飛ばしてますが、凄え四苦八苦してます。音が鳴らなかったり、他の表面実装チップ溶かしたり、散々でした。もう「初めて」という言葉で言い訳しまくりますよ。ええ。

見てわかるとおりハンダもりもりです。Twitterでは「初めてにしてはええんちゃう?」と怖い人から言っていただけましたが、ちゃんと練習しなきゃいけないですね。ええ。

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さて、動作確認okだったので、蓋閉じて完成!

まあ外から見たら普通のX5Ⅱですね。当たり前ですが。

 

ホントはこの他にもせっかく開けるならいろんなノイズ対策とかシールドとかやろうかなと思ってたのですが、思ってたよりデフォのノイズ対策やシールドがまともだったので今回は見送りました。

音に関してどう変化したかはある程度使い込んでからレビューしたいと思いますが、軽く聴いてみた感じ元の音と比べてかなり厚みといいますか、スッキリしてはいるのですがパンチが効いた音になりました。ローは結構出るようになりましたね。

とりあえず初めての表面実装ハンダ、緊張しまくりでした。こればっかは他の人のやりたくない…心臓に悪い…。

ではまた。何かしら質問とかあればTwitterなりコメントなりでいただければわかる範囲で答えます。

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